新しいお勤めの仕事を、もう2週間も続けられました。思いがけず相性が良くて、ストレスゼロでやってます。
今回は、ある機関の特任研究員という立場です。「ドキュメンテーションの効率化の研究をしろ」くらいしか言われなかったので、思いつくマニフェストを作って、あとは研究室でのんびりです。
こんな感じの、言葉じりだけは意識高めなことを掲げてみました。
- 千年後においても、そのときのシステムで再現可能であるテキスト構造の研究
- コミュニケーション過程において自動的に構造化テキストが蓄積される技術の研究
- 2.によるナレッジベースからデータ駆動によって目的に応じた文書が自動的に生成される研究
わかりやすく言うと、目的パラメータを与えれば、過去のコミュニケーションDBから、公文書のように整った様式の文書が手元に出力される、ロボットの開発です*1。
なぜこんな研究をするのか?
それは、小説のようにパッションに駆られる動機がない限り、誰も文書なんて書きたくないと思っている、と思ったからです。
面倒なことをやらずに済ませるためには、その1,000倍の面倒なことに取り組む、というのが人の性ですからね。
まあ、研究がうまくいく可能性は、「千年先でも流通可能な構造化ドキュメンテーション」の部分くらいで、あとは、運が良ければ成果が出るかもしれません。
きっとポスドクって*2、こういう暮らしをしているんだろうなあ。あまり社会の役には、立ちそうにはないなあ。でも、楽しいから、いいんじゃないのか?
千年にこだわったのは、このブログのはじまりが「千年旅行」という、千年以上旅行しつづける業をつづったものだったからです。くわえて、源氏物語がちょうど千年前に書かれた物語で、同じ研究所に数理的な手法で源氏物語の解析をしている先生がいたからです。
まあ、研究のようなことは、あまり結果にきなきなせずに、やりたいものですね。